クリーニングで手仕上げが愛される理由とは？その魅力を解説

手仕上げとは

手仕上げとは洋服の洗浄や仕上げ工程を、職人の手で仕上げる方法のことをいいます。手仕上げ以外の方法としては、機械仕上げという方法があります。機械仕上げは一度に何枚もの洋服を機械に通して作業するため、大量生産が可能でスピードも速いのが特徴です。一方、手仕上げは職人さんによる経験や確かな技術が必要です。洋服を１点ずつ仕上げていくため、機械仕上げに比べると手間や時間が掛かるとされています。

クリーニングの歴史を遡ると、昭和の産業革命までは職人の手による手仕上げが一般的でした。しかし産業革命によってクリーニングの機械化が進み、クリーニングの効率性や早く仕上がる機械仕上げを採用するクリーニング店が主流となっていきました。機械は経験の浅い人でも簡単に扱えますが、確かな技術が必要となる手仕上げはそう簡単には習得できません。技術と経験がモノをいう手仕上げのクリーニングを採用しているクリーニング店は貴重な存在になりつつあるのです。

手仕上げが愛される理由

今や貴重な存在となりつつある手仕上げのクリーニングですが、一度その品質の良さを味わうとリピーターになる人が後を絶ちません。職人が洋服の素材や状態に合わせて仕上げていく手仕上げは、機械仕上げにはない品質の良さを実現できるのが魅力です。ここでは手仕上げの魅力を4点ほどご紹介していきます。

シワがなく着心地が良い

手仕上げは職人が１点ずつ目を通し、シワが残りやすいところまで丁寧にアイロン掛けをするため、シワがなく見た目も綺麗に仕上がります。衣類の素材によってアイロンの温度や掛け方を職人さんが細かく調整するので、着心地も良くその服だけの風合いが生まれます。一度に大量の洋服を仕上げる機械仕上げは、トンネル機やプレス機を呼ばれる機械を使ってシワを伸ばしていきますが、アイロンに比べると服の袖口などや脇腹といった細部にシワが残ってしまうことがあります。

汚れにあったシミ抜きができる

シミ抜きは洋服の素材やシミの種類、状態によって対処の仕方が変わるので、高度な技術が必要とされています。手仕上げは職人が１点ずつ洋服全体に目を通しながら最適な方法でシミ抜きを施します。最後の仕上げ段階でも汚れが残っていないかチェックするので汚れの見逃しがありません。一度に何枚もの洋服を洗浄する機械仕上げの場合、シミが落ちない場合や、小さい汚れは見逃されてしまう場合があります。状態によってはクリーニングを断られてしまうケースもあるので、シミをどうしてもなくしたい場合は手仕上げのクリーニング店に相談してみると柔軟に対応してくれるでしょう。

特殊な素材やデリケートな素材に対応できる

近年はファッションの多様化が進み、さまざまな素材で洋服が作られています。中には特殊な素材やデリケートな素材で作られている洋服も見受けられます。特殊な素材やデリケートな素材はクリーニングの方法を間違えてしまうと、洋服の縮みや破損の原因となってしまいます。手仕上げは１点ずつ洗浄から仕上げを施していけるので、素材にあった洗浄剤やクリーニング方法を提案することが可能です。機械仕上げの場合、素材が特殊だとクリーニングができないケースもあるので、特殊な素材であるほど手仕上げのクリーニングを検討してみるとよいでしょう。

仕上がりの要望に応えやすい

手仕上げの場合はお客様の要望に合わせた提案ができるのも魅力の一つです。「洋服の折り目をピシッと付けてほしい」「ふんわりした仕上がりにしてほしい」といった要望も１点ずつ作業する手仕上げであれば実現することできます。思い入れがある洋服や、仕上がりにこだわりがある人は手仕上げでのクリーニングがおすすめです。

まとめ

今回はクリーニングの手仕上げの魅力についてご紹介しました。シミやシワをなくすために、すがる思いでクリーニングに出した洋服がきれいになって帰ってくると、とてもうれしいのではないでしょうか。洋服にはひとりひとりの思い出や気持ちが詰まっているものです。だからこそ大切な洋服はいつまでも綺麗な状態で楽しみたいものです。諦めていた洋服のシミや汚れがあれば、手仕上げのクリーニング店に相談してみるのはいかがでしょうか。

「太陽クリーニング」ではお客様の洋服を、汚れのないご購入時の状態にお戻しするクリーニングを目指しています。頑固なシミや汚れでお困りの洋服も、高度な技術でシミ抜きを行いますのでぜひお気軽にご相談ください。